本日令和1年12月12日、土浦合同庁舎で狩猟免許のうちの罠猟の試験を受験し、無事合格しました。
狩猟免許試験は、一般にイメージされる猟銃を使う猟法のための試験と、罠を使う猟法のための試験とに分かれています。
今回受験したのは、このうちの「罠猟」の免許試験です。
動物による農業被害を調べていた流れで受験することになったのですが、狩猟者、猟友会員の高齢化が進み、動物による農業被害の防止(獣害防除)が追いつかない状態だとのことです。
日本全国の農業被害額は200億円に迫る勢いで、茨城県でも6億円の被害を出している。茨城県においては猪害が多く、適正な個体数が1万であるのに対し実際の個体数は2万近くにまで増加し、猟師の高齢化で対応しきれず今も増加を続けている。このため農業を廃業してしまう農家も出ているなど、事態は深刻だとのことです。
実際、狩猟免許試験を受けることになってから調べたところ、作物をイノシシに食い散らされ、ヒルなどの害虫や汚れなどを擦り付けられ、掘り返されて田畑が丸ごと駄目になるという被害が多数あることが分かりました。
私のような40代の男でも歓迎されるほどの状態です(つくば市役所の環境保全課の職員さんの食いつきは結構なものでした)。
ゆえに、いわゆるロスジェネ対策の1つにできないかとも考えています。この辺のことは実際に狩猟をやってみて色々先輩方にお話を聞いたりして考えてみたいと思っています。
試験について
試験会場
試験会場は、今回は土浦合同庁舎でした。
笠間市に茨城県の狩猟者研修センターがあり、ここで試験が行われることも多いのですが、今回のように別の場所で行われることもありますので、ご注意ください。
予備講習会で試験会場を勘違いしていた方もいました。
試験の内容
① 知識試験(法令や動物、猟具など)
② 身体検査(視力、聴力、運動能力)
③ 実技(使用できる猟具の判断、猟具の架設、狩猟可能な動物かの判断)
スケジュール
午前の部
9:00 受付開始
9:30 試験説明開始
9:45~11:15 知識試験
12:00 知識試験の合格発表
知識試験の終了後、その場で合格発表が行われます。
ここで合格となった人が午後の試験を受験できることとなります。残念ながら不合格だった人は帰宅となります。
私は、知識試験でいくつか分からない問題があったので少々不安だったのですが、何とか合格しました。
本日は(正確には分かりませんが)2~3名ほどが不合格だったようです。
午後の部
13:00~ 身体検査、実技試験
いくつかのグループに別れ、視力や聴力の検査、一定の身体運動を行います。
こちらが通ると、後は実技試験です。
使用可能な猟具と禁止されている猟具の判別、猟具の架設の実技、動物の絵が描かれたパネルを見ながら狩猟可能な動物と禁止されている動物を判別する試験などが行われます。
スケジュールでは16:00終了となっていましたが、実際は14:00過ぎには各グループの試験は終了し、15:00前には最終合格発表が行われました。
知識試験を通った受験者は全員合格となりました。
私も無事合格しました。
今後
今後は免許申請、狩猟者登録、猟友会への入会等々の手続をして、実際の猟の開始となります。
獣害防除が中心となりますので、趣味の、いわゆるハンティングは行いません。
農業は日本に限らずどの国でも国家の食糧安全保障に直結する重要な産業です。兼業となりますが、できる限りの取り組みをしたいと考えています。
茨城県の猟期は11月15日~2月15日(イノシシは3月末)までとなっているため、あまり期間はありませんが、やってみないと分からないと思うので、今期から猟を開始する予定です。
また、今回受験したのは罠猟の免許ですが、最終的には罠のほか銃も必要となることが多く、銃の免許も取得するケースが多いようです。
銃の免許取得のための勉強も少しずつしておこうと考えています。
予備講習は受けておいた方がよい
狩猟免許試験の1~2週間ほど前に猟友会が主催する予備講習会が行われます。
狩猟に関する知識の重要な部分を教えてもらったり、罠の架設などの実技も行われますので、今まで狩猟に関わった経験のない方は受講を強くお勧めします。
私も11月下旬の予備講習を受けたのですが、受けておかなければ合格できなかっただろうと思います。
受験までの流れ
狩猟免許も通常の試験同様、予め申し込んでの受験となります。
多くの方は、
受験申込
↓
予備講習
↓
本試験
の流れとなります。
詳細は猟友会公式サイトからご確認ください。