感染が拡大する新型コロナウィルスだが、とうとうこのウィルスによる肺炎(武漢肺炎)による死者が日本国内でも出てしまった。
今からでも、これ以上のウィルス拡散を防止するために、取りうる措置はすべて取るべきだ。
私は感染拡大防止措置について素人だが、思いつくのは中国滞在歴のある外国人の入国禁止、中国滞在歴のある日本国民の一時隔離、国内の中国人ほか中国滞在歴のある外国人の即時送還などが考えられるだろうか。
法律上とりうる措置は全て取るのは当然、法的根拠がないのであれば、超法規的措置で対処すべき。
この超法規的措置を取るべきという意見に対し、批判の声は少なくない。
確かにそのとおりだ、本来ならば、必要は法を破るなどと言って超法規的措置を認めれば、それが蟻の一穴となり法治国家を崩壊させかねない。
だが、日本には既に超法規的措置の前例がある。
昭和52年(1977年)のダッカ日航機ハイジャック事件(ダッカ事件)で、当時の福田赳夫首相は、超法規的措置でテロリストを釈放した。
ならば、テロリストを拡散するための超法規的措置がとれるならば、ウィルス拡散を防止するための超法規的措置がとれないということはない。
ちなみに、ここまで広がってしまったから実効性が乏しいという意見もあるが、何もしないよりは遥かにマシだ。実際上、ウィルスが変異して更なる被害をもたらす可能性もある。
また、今回、武漢肺炎で亡くなったのは高齢であったり、元々疾患を持っていた方だったという指摘もある。
だから何だというのだ。
高齢であったり疾患があったにしても、コロナウィルスに感染しなければ、そこで死ななければならない理由などなかった。
超法規的措置はダッカ事件だけではない。既に憲法レベルでの超法規的措置として自衛隊の創設がある。
自衛隊は「憲法」の文言に反するという意味で違憲であるのは事実だ。
だが、9条改正まで廃止しておく訳にもいかないから、呼び方が違うから軍隊ではないという、本来、解釈にもならない解釈で存置しているだけだ。
必要は法を破る、での超法規的措置だ。
日本では既に超法規的措置は行われている。特にダッカ事件での超法規的措置はテロリストを拡散するための措置だったことを考えれば、コロナウィルス拡散防止のための超法規的措置がとれないというのは整合性がとれない。
そもそも、今回、予め緊急法制を法整備しておけば超法規的措置を取るかという議論などしなくて済んだ。
今回のコロナウィルス拡散と、これによる死者の発生は安倍総理1人だけの責任ではない。
だが、このような事態に備えて法整備をしておかなかったために被害を拡大させた責任は、与党自民党、公明党、そして最高責任者の安倍晋三内閣総理大臣にある。
結局、いまだに自民党は阪神大震災の時と根本的なところは変わっていない。あの時も緊急法制の整備をしておかなかったために助かったはずの2000人とも言われる人々が亡くなった。
念のため、私は、今回、超法規的措置を取るべきと言ってはいるが、超法規的措置が望ましいなどとは微塵も考えていない。
超法規的措置を求める意見に対し、「超法規的措置が好きな人が多くて呆れる」と批判する声もあるが、誰が好き好んで超法規的措置など求めるものか。超法規的措置は法治国家を崩壊させかねない。
故に、今回は超法規的措置をとり、安倍総理はじめ関係閣僚は法を破った責任を取って腹を切って頂きたい。また、今からでも過去の超法規的措置の責任を明確に追及して頂きたい。
そして、今度こそ緊急事態条項を含めた緊急法制を整備し、超法規的措置は今回を最後とし、法治国家日本を守って欲しい。