令和2年5月9日、中国の公船が日本の領海に侵入し、日本の漁船を追尾するという事件が起きた。

この件について中国側は、「中国の領海で違法操業を行う日本漁船を発見し、追尾した」と主張している。

寝言は寝てから言え、で片付けたいところだが、念のため。

尖閣は日本固有の領土だ。

 

この漁船追尾について日本政府は抗議したとのこと。では、中国が意に介さず同様の行為を繰り返したとして、日本政府はどうするだろうか。

中国公船を撃沈するか。

拠点の港を叩く、攻撃するか。

 

別に過激な事を言っているわけではない。

今回の件をもう少し身近に例えるなら、中国人達がアジトを構え、そこから皆さんの家の敷地に侵入し、更に、俺の家から出て行けと言いながら刃物を持って皆さんを追い回したようなもの(中国公船は機関銃のようなものを搭載している)。

仮にこのような事件が起きたなら、警察がとっ捕まえ、アジトにも踏み込んで一掃しなければならないはず。それをしなければ-正確には、警察がしないのではなく、政治家が警察にそれをさせないのだが-「日本人相手に何をしても大したことにならない」と高を括り、行為はエスカレートして行くだろう。

というより、今回の日本漁船追尾は、そのようなエスカレートの例というべきだろう。もっと以前に、中国船が日本の領海に入って来るようになった時点で敢然とした対応をしていれば、日本の領海で日本漁船が中国公船に追い回されるなどという事にはならなかっただろう。

 

相手が聞く耳持たない抗議は、ただの独り言

抗議するというのなら、侵入してきた中国公船を撃沈し、拠点の港を攻撃する。少なくとも攻撃できる体制を整え、いざというときはそれを行うという意思を示さなければ、相手は聞く耳も持たない。

最低限その程度の事をして初めて、中国にこのまま続けていいか、続けたときの利害得失を考えさせることができる。

相手に最低限の打算をさせ得て、初めて抗議は抗議たりうる。

相手が聞いてもいない抗議など抗議のうちに入らない。

そういうのは、独り言というのだ。

 

更なるエスカレートの危惧

先ほどの敷地云々の例えに戻るが。

最初は中国人が突然、皆さんの家を自分のものだと言い出した。

次いで、敷地に入ってくるようになった。

次いで、刃物を持って入ってくるようになった。

そして、今度は、ここは自分の家だと言って刃物を持って皆さんを追い回し始めた。

 

次は、どうなるか?何をして来るか?

 

日本を代表する、本来、領土・領海を守るべきはずの日本政府が何をしても大したことにならないと高を括っている中国だ。次は、日本人に対しても何をしても大したことにならないと高を括る可能性は十二分にある。

日本人というのは、当然日本の茨城県のつくば市民の皆さんも含めてだ。

 

私は、危惧している。

 

日本政府の皆様方。

抗議したと発表するなら、抗議というに値するだけのことをしてからにして頂きたい。

強く、願う。

 

付記

日本政府が、中国の領海侵犯という名の侵略に敢然とした対応をしてくれる事は強く願うところだが、それが叶いそうにない願いだということも承知している。

だが、そもそも、政府の使命は国民から頼まれなくとも国家国民を守ることにある。

その使命を果たさないのなら、政府の存在には、何ら拠って立つものはないことなる。

 

動画

本記事の内容は動画でもアップしています。よろしければご覧ください。