前の記事で述べたように、選挙のための互助会、一陽会(仮)設立の準備をしているところです。

⇒参考:今後の方針について

 

また、ツイッターの方で議員を目指すかについて簡単なアンケートを行いました。

 

もともと政治クラスタはかなりの危機感を覚えている方が多いでしょうが、議員を目指す意思がある方が4割と言うのは、私としては大きな数字だと受け止めています。

では、実際に議員を目指すとして、どのようなハードルがあるのか。現実に議員を目指すには何が必要になってくるか。幸い現役の市議会議員さんからお話が聞けるので、このハードルについて伺いました。

以下は市議の話になりますが、事情は基本的に県議も変わらないだろうとのことです。

 

選挙

費用

当然ですが、議員になるためには選挙に立候補して当選しなければなりません。

理屈で言えば30万円の供託金があれば立候補は可能ですが、実際はある程度の協力が得られる前提で100万円程度は見込んでおいた方がよいとのことです。

選挙カーやポスターの印刷代ほか諸経費です。

この金額はポスター貼りや選挙カー運転の手伝いがしてもらえる前提ですので、これらを業者に依頼するのであれば費用はもっとかかります。

つくば市について言えばポスター掲示板は450箇所になります。

幸い手伝いのお申出は頂いていましたが、貼る枚数が多いので貼り切れない箇所は業者に依頼することも考えていました。

何枚頼むかにより金額は左右されますが、つくば市は広いことからすれば、少なくない金額-恐らく10万円単位-が必要になったと思われます。

もっとも、一定の得票ができれば供託金は還付され、選挙費用の一部も公費負担となるので、100万円が丸々消えるわけではありませんが、いったんは100万円ほどが必要となります。

また、選挙戦に至るまでにも政策チラシの印刷代などがかかります。

 

選挙運動

私は選挙戦本番については自身で出馬して戦ったことはありませんが、那珂市議選について立候補者説明会から関わらせて頂いていましたので、選挙運動についてはある程度実感をもってお話できると思います。

選挙運動において人手が必要となるものとしては、選挙戦初日のポスター貼り、選挙カーの運転、事務所の留守番(来客、電話対応等)などです。ウグイス嬢がいてくれれば尚よい、更に喉を痛めないように4人いると理想的とのことです。

 

特に人手が必要なのが初日のポスター貼りです。

無論、初日に全てのポスターを貼り終えなければならないという決まりがあるわけではないのですが、有権者の目に留まる期間は少しでも長い方がいいですし、3日も4日もかけていると有権者から本気度を疑われる恐れもあります。

逆に、このポスター貼りの部分をクリアできるのであれば、後は最小限の人数でも何とかなると感じています。

この点も選挙資金が潤沢であれば解決するのですが、そこまで余裕のある方は少数だと思われます。

一陽会でもこのような選挙戦の具体的な作業をお互いに手伝うということを考えています。

 

市議になった後

市議の多くは兼業

晴れて選挙に当選して市議になれば、当然ですが市議会議員として活動しなければなりません。

ただ、市議の待遇は良いとはいえず、議員自身の生活だけなら何とかなっても家族のいる方は議員報酬だけで家族を養うのが難しい市も少なくないとのことです。町村議会は更に報酬が低いです。

ですので、市議の多くは兼業です。しかも、この兼業というのは大部分は自営業との兼業。サラリーマンとの兼業は極少数。

サラリーマンとの兼業は難しいというのが現状です。

 

確かに市議は毎週月曜から金曜まで議会に出勤(?)しなければならないものではありません。

つくば市について言えば、定例会が3月、6月、9月、12月に開かれ、それぞれの会議、委員会は計10日程度です。

その最低限の日数だけ出席すればいいのであれば、理解ある会社であれば兼業も可能かもしれませんが、実際は市議の仕事はそれだけに留まりません。

会議なり委員会なりに出席するのであれば事前の準備が必要です。

ほか、勉強会や議員研修、学校の入学式・卒業式、祭、冠婚葬祭ほか地域の各種催し物への出席が必要になります。武漢コロナの様に緊急対応のために呼ばれるということもあります。

 

市議としての活動に、具体的に月に何日くらい拘束されるかを市議の方に尋ねたところ、答えに困った様子で「その人がどこまでやるかによる」とのことでした。

極端な話、会議や委員会への出席以外は義務ではないのだから一切やらないという選択肢もないわけではありませんが、各種催し物等も地域の実情を知る機会になりますし、人間は感情の生き物ですから催し物に一切顔を出さない議員に協力しようという気にはなりにくいでしょう。結局市議としての活動にも支障となってきます。

具体的に拘束日数は示せないにしても、サラリーマンとの兼業は無理だというのが実情のようです。

つくば市議選に候補者を出そうという話になったとき、私以外にも候補はいたのですが、結局、独り身で自営業者である私になりました。

自治体の運営も事業という面はありますから事業者が議員になること自体が問題なわけではありませんが、サラリーマンの意見も議会に反映させるため、議員の成り手確保のためには、有権者から嫌な顔をされても議員の待遇改善が必要だと感じています。

 

ですが、その問題提起はするにしても、現段階では市議を目指す、目指せるのは自営業者、独身であると尚可というのが実情です。

自営開業は当然リスクが、それも最悪首を括るリスクがあるので勧めるのは正直怖い気持ちはあるのですが、現在サラリーマンだが、どうしても市議を目指したいという方は自営開業も選択肢の1つかと思います。

私は士業(司法書士・行政書士事務所経営)ですが、実際に自分が選挙に出ることになって、市議を目指すにはいい職業だと思いました。

職業柄、市民の方や市内の事業者の方にも会いますし、実際、市議選を考えているという話をした農業法人の代表者の方は是非なってくれと応援して頂けました。それだけに見送りを伝えた際にはガッカリさせてしまったのですが・・・

ともあれ上記のようなコスト、リスクを引き受けてでも日本のために市議になろうという皆さんとは相協力して議員を出して行きたいと思っています。