民主主義、民主政も数ある政治思想、政治体制の1つに過ぎない。普遍の原理とは言えないが、他よりはマシ。

昔の有名政治家も同じような事を言っている。同じような考え方の方も多いだろうし、私もそのような考えだ。

民主政を肯定、評価する理由は様々ある。国民の権利自由が守られやすい。全国民に政治参加資格があるので後継者が常に存在する(多分に形式論になるが)。国民が自ら政治に参加すること自体が価値ある事なのだという意見もあるかと思う。

だが、私はこの点、現実的、政治的に考えている。

民主政の代えがたいメリット、選択する理由。

それは、「内戦をやらずに政権交代ができる」ということ。

あくまで私の考えだ。法学部の試験で解答して単位を落としても責任は取れないので念押ししておく(笑)。

内戦は外国に付け入る隙、介入する隙を与える危険が高い。介入を許したときは国自体がなくなるということにもなりかねない。

幕末、幕府側も新政府側もイギリス、フランスなどから武器や技術の導入はしても内戦には介入させないという態度は貫いてくれた。だが、仮にそれをしてしまったら日本という国はイギリス領、フランス領になり、明治を迎えることなく地球上から消滅していたかもしれない。

無論、民主政には民主政で意思決定の遅さ、非効率、責任の所在の不明確、高度化専門化した判断事項に関する国民の判断能力といったデメリットもある。私も今の日本の制度は修正が必要と考えてはいる。

だが、政治は民主政をベースにやっていくのが良い、少なくとも代わりの制度が見つかるまではそれでやっていかざるを得ないと考えている。

繰り返すが民主政、民主主義が素晴らしい価値観を持つ人類普遍の原理だからではない。

暴力、武力、ひいては内戦で政権交代をしようとして外国の介入で国が亡ぶという可能性をできる限り減殺するためだ。

この民主政でやっていくという考えは言論表現規制、テロ否定といった問題にも関わってくるが、それらはまた別の機会に述べることとしたい。

 

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