晴れて憲法改正のための国民投票法案が先送りになり、野党は論外として、与党自民党、公明党も日本を守る気がないことを改めて示した。

憲法改正-自民党は自主憲法制定と言っていたのを、しれっと憲法改正に変えているが-の内容については、安全保障関係では自衛隊の明記が挙げられてる。

 

やらないよりはやった方がいいのは確か。

いまだに自衛隊は憲法違反だという憲法学者がいる。

無論、だから憲法改正をというのではなく、単に中国や北朝鮮、韓国の日本侵略にとって邪魔だからというだけだが。

 

もっとも、憲法学者の思惑は措いておいて、憲法典の条文、文言に反するという意味では、自衛隊が違憲であることは事実。

自衛隊が戦力であること、陸海空軍であること、中国なり北朝鮮なり韓国なりと戦うことが交戦権の行使であることは明確だ。

 

念のため、だから自衛隊を否定するという趣旨ではない。

軍隊のない国家は国家といえない。

リベラル大好きおフランスでも、国家の要件を、国旗、憲法、軍隊の3つとしている。

自衛隊、こと、軍隊は日本の存立のために必要、というよりフランスの言うように国家の不可欠の構成要素。

 

だが、憲法はそれを否定している。

 

だからといって、憲法改正まで軍隊を廃止しておくというわけにもいかない。

 

そこで、「自衛隊は呼び方が違うから軍隊ではない」というウルトアクロバティック解釈でやり過ごすことにした。

いわば緊急措置だったのだが、これが都合のいい連中が故意にこの解釈を墨守した。

実際は解釈の域など遥かに超えている。はっきり言ってしまえば、誤魔化し、嘘、虚構だ。

 

はっきり言う。

 

いわゆる日本国憲法の条文の文言に反するという意味では、自衛隊は違憲だ。

合憲か違憲かなどという議論に意味はない。どうみても結論は自明だ。通常の国語力があれば同じ結論に至るだろう。

 

だから、憲法の規定に従って自衛隊を廃止するか、憲法を改正するか。その選択をするだけだ。

 

にもかかわらず、選択肢は明確であるにもかかわらず、訳の分からない議論を70年も続けてきた。

 

この下らなく馬鹿げた議論ゴッコを憲法論議という。

小学校の学級会ですら、もう少しまともな議論をするだろう。

 

憲法の世論調査を受けたことがある方、どう答えていいか困惑したことのある方も少なくないのではないだろうか。

条文を単純に読めば自衛隊の存在は憲法9条の文言に反する。だが、違憲だと言って廃止してしまうわけにもいかない、どう答えたものか。

憲法改正の世論調査で、「分からない」という回答が少なからずあるのも、この為だろう。

 

では、憲法改正の世論調査、あるいは憲法改正の発議がなされたとして、その理由を以下のように示された時はどうか。

 

「自衛隊の存在はどう見ても憲法の文言に反する。呼び方が違うから軍隊ではないという誤魔化しを70年続けてきたが、もうこれ以上はそんな誤魔化しは続けられない。改正しないのであれば自衛隊は廃止する。憲法改正に賛成か反対か」

 

これで改憲に反対という国民がどれ程いるか。

 

1日3億円とされる国会の運営費に税金を投入してやっている憲法論議の実態など、その程度のことだ。

自衛隊を憲法に明記する憲法改正。やらないよりはやった方がマシなので反対まではしない。

だが、多額の血税を投入してまでやることとは到底思えない。

どこか公民館でも借りて、そこでやって貰いたい。

そして、発議まで進んだら知らせて欲しい。国会議員の下らない憲法論議に付き合っていられる余裕は、もはや日本国民にはない。

 

発議の公表があった後は。

 

「憲法を改正して自衛隊を認めるか」

「改正しないで自衛隊を廃止するか」

 

その判断を日本国民がするだけだ。