軍歴証明書
皆さんは軍歴証明書というものをご存知でしょうか。
軍歴証明書とは、「主に満州事変(昭和6年)以後に従軍した陸軍・海軍の元将兵について記録した文書であり、主に恩給や保障を受ける際の証明などを目的として本人または3親等以内の親族に対して発行している」ものです(wikipediaより)。
昨年(令和1年)、祖母の法要のために石川県へ行った際に祖先の事を調べようと戸籍を集めたり伯父達に祖先の事を聞いたりしました。
大叔父がお寺へ行ったりして祖先の事を調べてくれており、少なくとも明治維新後からの金田の来歴は知ることができました。
また、自身が予備自衛官になったこともあり、祖父の軍歴証明も取得しようと思い立ちました。
祖父は陸軍でしたので、石川県庁に問い合わせ、戸籍を送付して軍歴証明書を取り寄せました。
内容は以下の通りです。祖父は亡くなっていますが、存命の伯父達がいるため、念のため、名、本籍地等は伏せさせていただきます。
この軍歴証明書を見ていただければ分かるとおり、祖父は南京戦に従軍していました。祖父が生きている間に、もっと話を聞いておけばよかったと悔いています。
南京大虐殺()の虚構は多くの日本人に知られるようになってきていますが、改めて祖父、先人達の汚辱を雪がなければならない。そう思いました。
軍歴証明書の取り方
請求先
請求先は陸軍と海軍で異なります。
陸軍→退役時の本籍があった都道府県
海軍→厚生労働省社会・援護局調査資料室(電話03-3595-2465)
事前確認
まず、資料が保管されているかを確認します。
陸軍は各都道府県の援護担当課です。
茨城県の連絡先は029-301-3337です。また、県のホームページ内に手続の内容が掲載されています。
海軍は厚生労働省社会・援護局調査資料室。
連絡先は03-3595-2465です。
手続は都道府県によって多少の差異があるようです。
私が請求したのは石川県だったのですが、石川県の場合は、電話した後に申請に必要な手続を書いた書類が送られてきました。それを見ながら申請書を書きました。
必要なもの
□ 従軍者本人との親族関係が分かる戸籍の原本
軍歴証明書の請求で少しややこしいのがこの戸籍です。
これはケースによって変わるので簡単な説明がしづらいのですが、一般的な、お爺さんの軍歴証明書を申請する場合に必要な戸籍は以下の通りです。
□ 自分と親の親子関係が分かる戸籍
□ 親とお爺さんの親子関係が分かる戸籍です。
仮に曾お爺さんの軍歴証明書を申請するのであれば、更にお爺さんと曾お爺さんの親子関係が分かる戸籍も必要ということになります。
この申請は行政書士に依頼することもできるので、どうしても分からない場合や時間がない場合は、依頼を検討するのも選択肢です。
記入した申請書と戸籍の原本を申請先へ送ります。
証明書が送られてくる期間は、これも都道府県によってまちまちのようです。石川県は確か2週間くらいで送られてきたと記憶しています。
以上、ざっとした説明ですが、軍歴証明書の取り方です。
前述のように軍歴証明書を取得できるのは3親等の親族までですので、今が申請できる最後の世代というケースもあるかと思います。
取得してみたいという方は、早めの申請が望ましいと言えます。