日本は「平和国家」ではなかった
朝日新聞、平和の党、地球市民といった面々は、かねてから「日本は平和憲法のおかげで戦後、戦争をしてこなかった平和国家だった」と誇らしく主張してきた。
が、先日、朝鮮戦争休戦70年を取り上げた朝日新聞の特集記事で、朝日はこのようなことを述べていた。
(耕論)朝鮮戦争、休戦から70年 林博史さん、金敬黙さん、島田陽磨さん
2023年07月28日 朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15701943.html?ref=pcviewer
詳細は元記事をお読みいただくとして簡単にまとめると、「日本は掃海部隊を派遣し、爆撃機出撃拠点となる基地を提供した。ほか、兵器や生産・修理等を行った。日本は、実質的に朝鮮戦争に参戦していた」というもの。
これは全くの同意。空軍基地の提供1つとっても巨大空母を派遣しているようなもの。
この記事ではベトナム戦争も同様の取り上げ方をしている。
これも全くその通りで、日本はベトナム戦争にも参戦してきた。
無論、朝日は、だから日本は加害責任がという方向に持って行きたいだけの事ではある。
だが、朝日の思惑など知ったことではないにしても、結果的に戦後体制下の「平和国家日本」という言説を虚構として認めたことになる。
朝鮮戦争、ベトナム戦争だけではない。更にイラク戦争、アフガン戦争などもだ。
日本は戦後も戦争してきた。
日本は平和憲法による平和国家ではない。戦後、いくつもの戦争に参戦してきた普通の国だった。
余計なお世話
それにしても、これで朝日は平和国家ブランド()を持ち出して日本の防衛力強化や外国への軍事支援に横やりを入れられなくなるし、そのことは間違いなく分かっているだろう。
朝日にとっては余計なお世話だろうが。
日本の加害責任を言い立てたいがため、半世紀以上しがみ付いてきた虚構を手放してしまって良かったのだろうか(良かった)。